2024年 03月 15日
前回からの続き→
普通、給水ポイントはもちろんあります。
普通、フルマラソンの場合は、給食というかエイドというか、ちょっとした食べ物もあります。
ただ、一瞬立ち止まって食べるとか、手にとって走りながら食べるとかです。
おでんコーナーは違います。
しっかり座って食べれるんです。ゆっくり、フーフーしながら。だっておでんですもん。大根とはんぺん。
立ち寄らないという選択肢は僕の中では皆無ですから、気分的にはゴールした感じでおでん頂きました。めっちゃ旨い。うわぁ、癒される。これにビールとかつけられたら、半分くらいの人がここでリタイヤするのではないかというくらい人を退廃的にさせる場所です。そりゃ浦島太郎も帰れるか!みたいな気分です。トイレとおでんの癒しタイムで軽く5分くらい消費。ここで、サブ4という頭は脳裏から消えました。
さて、再出発。
あれ?!膝が痛い・・・・
ここで、予想以上に膝が痛いのに気が付きました。いかん、戦闘モードに戻さねば、と思うも、さっきまですっかり銭湯モードでしたから、シフトチェンジは思うようにいきません。
それでも、一歩一歩。
ここからひたすら海岸線です。真っ青な青空と海。くっきりと雪をいだいた富士山と、伊豆半島。最初は気持ちよかったんですが、この光景がこれから絶望的にも10キロも続くのです。
あ~しんどい。早く解放されたい、一刻も早くこの苦しみから解放されたい、その一心で足を速めます。ちょっとでも早くゴールすれば、その分しんどい時間は減るのだ。そんな気持ち。
30キロ経過。いよいよしんどい。
心の中の邪悪が部分が顔を出す。
「水平線と共に自分を信じろ」というプラカードをもった人に無性に腹立つ。伊豆半島があるから、そもそも走っている方向に水平線は見えないし。
他にも、やたらでかいリュックしょって走っている人がいて、「ハイキングかよ!」って思わず舌打ちしたくなる。
しかも、厄介なことに、う〇こしたくなってきた。
そんな邪悪な部分が見え隠れしたころ、沿道でのプライベートエイドに救われる。
甘酒。
もう、サイコーでした。エネルギー染み渡りました。
そして、35キロ通過。
もうしんどすぎる。さっきの30キロでのしんどさは本当のしんどさではなかったのだとここに来て痛感する。
あと7キロ。
足が上がらない。スピードアップなんてとても無理。立ち止まらないことだけが意地。
あと5キロ。
給水所で立ち止まったら動けなくなりそうなので、給水もせず。
あと4キロ。
視線はただ足元。顔あげる気力もない。
あと3キロ。
この表示ってホントか?やたら4キロと3キロの間長くないか?!と疑う。
いよいよ40キロ通過。
台北マラソン出たいなんてもう言わないから神様許してください。
41キロ。
とにかく早く終わって。
42キロ。
・・・・・
そして、ゴール!記録はネットタイム4時間7分。
ちょっとあまりにも疲れすぎて、気持ち悪い・・・。というわけで、ゴール後の写真撮る余裕もなし。
沿道で倒れて寝るのも迷惑だから、ふらふらとなんとか駐車場に辿り着き、軽トラの荷台で倒れる。ああ、ホントにここまで車で来ててよかったと思う。しかも軽トラ最高ではないか(しかもホロ付き)。こんなにもしんどいの分かってたら、軽トラの荷台にエアマット敷いておけばよかったと思う。あ~足痛すぎる。。。
ホントにしんどいかどうか確かめたいという過去の自分自身の頬をひっぱたいてやりたい。
めちゃめちゃしんどいです。はっきりと思い出しました。
「今はこれが 私の、 性能」。
刺さるわ。
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by uno_daisuke513
| 2024-03-15 20:30
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